父上の好きなクラシック音楽たち。

音楽

「父さんの一番好きな曲を教えてよ。」
「んーーー…一番というのはなかなか決められないよ。」
「それじゃ、お父さんの好きなクラシックベスト10でいいから!」

半年ほど前に、郵送で2TBの外付けHDが送られてきた。
その中には父がコツコツと集めたクラシックCDの中身が、ご丁寧にエクセルで作成された狂気的な目次付きで収納されており、嬉しいことに父の所有するCDをいつでも聞けるようになった。パソコンバンザイ。文明の利器バンザイ。

私のクラシック好きは紛れもなくクラシック好きの父の影響なのだが、「そういえば、父の一番好きな曲はなんなんだろう」とずっと聞いてみたかったことを聞いてみると、なんと一日で(エクセルで)父の好きなクラシックベスト10が送られてきた。やだー、お父さん、仕事はやーい。
父には予めブログに載せたいと伝えてあるので、ここに参考の動画と一緒に載せたいと思う。

(今回は~~の演奏で、とあるのは所有するCDの演奏なので
残念ながらyoutubeの動画とは無関係のものになります。)

昔々の思い出:いつから音楽を聴き始めたのかは記憶にありません
1950年代の話です。
SPレコ-ドと呼ばれるもので毎分78回転、5分程度の曲しか入りません。
交響曲などは1曲で何枚にもわたり、4,5分おきにレコ-ドを
とっかえ、ひっかえして聴いてました。

  1. 1曲目:Chopin 前奏曲集 作品28の1 ハ長調 と練習曲 作品10の1
    1. Chopin: Prelude #01 In C, Op. 28/1
    2. Chopin: Etude Op.10 #01 In C, CT 14
  2. 2曲目:Dvorak 弦楽四重奏曲 第10番変ホ長調 第2楽章 Dumka(Elegia)
    1. Dvořák: String Quartet No. 10 in E flat major “Slavonic”, Op. 51 2.Dumka (Elegia)
  3. 3曲目:Khachaturian ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章
    1. Khachaturian: Violin Concerto In D Minor – 1. Allegro Con Fermezza
  4. 4曲目:Chopinワルツ全集
    1. Chopin: Waltz #01 In E Flat, Op. 18, ”華麗なる大円舞曲” “Grande Valse Brillante”
  5. 5曲目:Liszt ハンガリ-狂詩曲 第11番 イ短調
    1. Liszt: ハンガリ-狂詩曲 Hungarian Rhapsody #11 In A Minor, S 244/11
  6. 6曲目:Beethoven ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調”田園” ‘”Pastorale”
    1. Beethoven: Piano Sonata #15 In D, Op. 28, ”田園” “Pastoral” – 1. Allegro
  7. 7曲目:Schubert 歌曲集”美しき水車小屋の娘”第19曲 水車職人と小川 (Der Muller und der Bach)
  8. 8曲目:Rimsky-Korsakov ロシアの復活祭序曲 ”輝かしい日曜日”(Rusian Easter Festival Overture)
    1. Rimsky-Korsakov: ロシアの復活祭序曲 ”輝かしい日曜日” Russian Easter Festival Overture, Op. 36
  9. 9曲目:Albenizラ・ベ-ガ(草原)(La Vega)
    1. Albéniz: La Vega
  10. 10曲目:Ravel マ・メ-ル・ロワ(Ma mere l’ye)
    1. Maurice Ravel: Ma mère l’Oye
  11. おまけ:Prokofiev ヘブライの主題による序曲 (Overture sur theme hebraique)
    1. Sergei Prokofiev – Overture to Hebrew Themes, Op. 34

1曲目:Chopin 前奏曲集 作品28の1 ハ長調 と練習曲 作品10の1

カップリングされ、これだけでレコ-ドの片面になっていました
その昔、レコ-ドは非常に高価なもので、普通のサラリ-マンだった父が
どのようにして収集したかは、記憶にありません、また、レコ-ドを聴いている
ところを一度も見たことがありません。
高価なものだけに、一枚一枚に立派な解説書がついていました。
そこには楽譜も印刷されており、曲を聴きながら楽譜を見る習慣はこの頃に付いたものだと思います。
小学校2~3年の頃だと思います。
今回はMaurizio Pollini の演奏で

Chopin: Prelude #01 In C, Op. 28/1

Chopin: Etude Op.10 #01 In C, CT 14

2曲目:Dvorak 弦楽四重奏曲 第10番変ホ長調 第2楽章 Dumka(Elegia)

曲想と楽譜の記憶(8分の3拍子で主題が流れる)はあったのですが
ピアノがらみの室内楽と思いこみ、働く途中で、ピアノ三重奏など全部買ってみたのだけど
この曲は出て来ませんでした。定年で会社を辞める時Dvorakの
弦楽四重奏曲全曲を買ったときこの曲が出て来て50年ぶり、お久しぶりという感じでした
今回はStamitz Quartet の演奏で

Dvořák: String Quartet No. 10 in E flat major “Slavonic”, Op. 51 2.Dumka (Elegia)

3曲目:Khachaturian ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第1楽章

たぶん小学生の頃、たぶん学校の体育館で映画鑑賞会がありました。
盲目のヴァイオリニスト和波たかよしさんがKhachaturian ヴァイオリン協奏曲
演奏の場面しか記憶にありません、第1楽章の第1主題は一度聴いただけで
しっかり記憶に残り、これも50年ぶり位だけど、お帰りという感じでした。
今回はDavid Oistrakh の演奏で

Khachaturian: Violin Concerto In D Minor – 1. Allegro Con Fermezza


この動画は、David Oistrakhの演奏です。

4曲目:Chopinワルツ全集

自分で最初に買ったレコ-ドはLPで ショパンのワルツ全集 A. コルト-の演奏でした
楽譜を買って見ながら聴いたのですけど、楽譜と曲が一致しません、
後になって判った事ですが、コルト-は、個性が最も強烈な演奏家のひとりで
ワルツでは、一拍目が長く、二拍目と三拍目は、短く演奏します、
どちらかというと 二拍子に近いワルツになっています。
今回はAlfred Cortot の演奏で
演奏はとても古い演奏です。

Chopin: Waltz #01 In E Flat, Op. 18, ”華麗なる大円舞曲” “Grande Valse Brillante”


この動画は、Alfred Cortotの演奏です。

5曲目:Liszt ハンガリ-狂詩曲 第11番 イ短調

子供の頃は小遣いがそんなにあるわけでもなく、たまにしかレコ-ドをかえませんでした
Chopinのワルツは12インチ(30Cm)のLPですが、それも買えないときに
10インチ(25Cm)の小さなLPを買いました、演奏はこれもコルト-ですが、トレモロが
非常に美しい、後にCD版の同じ演奏を買いましたが、音が固く、LPの良さが改めて感じました。
今回はGeorges Cziffrat の演奏で

Liszt: ハンガリ-狂詩曲 Hungarian Rhapsody #11 In A Minor, S 244/11

6曲目:Beethoven ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調”田園” ‘”Pastorale”

高校時代今まで溜めていた小遣いはたいてベ-ト-ベン ピアノソナタ全集を買いました。
楽譜も全曲ついてます、全ての曲をしっかり聴くことをお勧めします、そのくらい価値のある曲集です
でもそれは結構大変なので、とりあえず一曲で15番をお勧めします
交響曲のおすすめも 6番の”田園” 心をゆったりさせてくれます
今回はVladimir Ashkenazy の演奏で

Beethoven: Piano Sonata #15 In D, Op. 28, ”田園” “Pastoral” – 1. Allegro

7曲目:Schubert 歌曲集”美しき水車小屋の娘”第19曲 水車職人と小川 (Der Muller und der Bach)

一番悲しく聞こえる曲です 詩の内容は(ネットより)

(水車職人)
ある誠実な心が愛に消えると、百合の花はしおれてしまう、あらゆる花壇で。
また雲の中へと満月も入っていくはず。その涙を誰かが見てしまわないように。
そして天使たちも目を閉じて、すすり泣き、歌って魂に安らぎを与えてくれるんだ。
(小川)
そして愛が苦しみから解放されれば、星が、新しい星が天に輝きます。
その時には三つのバラが咲き出でます、半ば紅く、半ば白く、
もはや枯れることのないバラが、いばらの枝の中から。
そして天使たちもその翼を切り落として、あらゆる朝に地上へと降りて来るのです。
(水車職人)
ああ、小川よ、愛する小川よ、おまえはそんなにも親身に考えてくれる。
ああ、小川よ、知っているのか?愛が何をするのかを。
ああ、底に、その川底に冷たい安らぎが!ああ、小川よ、愛する小川よ、
そうやってただひたむきに歌っておくれ。

リストのピアノ用編曲(シュ-ベルト:”美しき水車小屋の娘” “Mullerlieder”S565 第2曲)も
とってもいいよ
今回はDietrich Fischer Dieskau の演奏で

8曲目:Rimsky-Korsakov ロシアの復活祭序曲 ”輝かしい日曜日”(Rusian Easter Festival Overture)

一番明るく感じる曲
色々考えたのだけど、この曲に落ち着きました、小澤征爾 の演奏がいいと思います。
今回はSeiji Ozawa の演奏で

Rimsky-Korsakov: ロシアの復活祭序曲 ”輝かしい日曜日” Russian Easter Festival Overture, Op. 36

9曲目:Albenizラ・ベ-ガ(草原)(La Vega)

アルベニスは大好きです、組曲”イベリア”などは最高です、12曲にスペインそれぞれの都市の
香りがあり、それを確かめにスペインまで行ってしまいました。
その”イベリア”にあぶれたのが”ラ・ベ-ガ゙”ですラ・ベ-ガの意味は
”肥沃な土地”この曲を聴いてみて、どうみても”荒れ地”としか思われませんカデンツァが最高です
今回はEsteban Sanchez の演奏で

Albéniz: La Vega

10曲目:Ravel マ・メ-ル・ロワ(Ma mere l’ye)

曲を聴いた感じと、楽譜の差が一番多かった曲
楽譜を見た時、曲の奥深さが、楽譜の複雑さだけではないと思い知らされました
そもそもこの曲は子供用の曲です、単純な指の動きで奏でる曲
でもこの曲の深さ、さすがラベルです
今回はMichel Beroff の演奏で

Maurice Ravel: Ma mère l’Oye

おまけ:Prokofiev ヘブライの主題による序曲 (Overture sur theme hebraique)

ピアノ5重奏にクラリネットが追加された演奏会で聞ける機会のとても少ない曲
今回はMichel Beroff の演奏で

Sergei Prokofiev – Overture to Hebrew Themes, Op. 34

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