シャドーハウス第45話【総評】の感想・ネタバレ注意

漫画感想


いつもストーリーに沿って感想を書いているのですが、今回のストーリーはなかなかに情報量が多いので、気になった部分をピックアップして考えていきたいと思います。

以下には、シャドーハウスの重大なネタバレがありますので閲覧の際にはお気をつけください。

シャドーハウスの連載は3話分までこちらから読むことが出来ます。
また、最新話はヤングジャンプのアプリで読むことが出来ます。

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シャーリー様がゴールできなかった理由

ラムの手の中に片手を残し崩れ落ちるシャーリー様の姿はその前のケイト様とエミリコの輝かしい到着と対比的に惨いものでした。

「何故シャーリー様とラムは間に合わなかったのか」

「何故あんな場所にいたのか」

読者皆が気になっていたところでしたが、シャーリー様自身が力尽きてしまい、歩けなくなってしまっていたということがわかりました。

では、何故シャーリー様が力尽きてしまったのかという話になりますが、これはシャドーがどのようにして出来るかに関わってきます。

シャドーの作り方

  • まずは、妖精のモーフを用意します。
  • このモーフに、生き人形を見せて、擬態させます。
  • 擬態したモーフに生き人形を与え、ふれあいをさせます。
  • すると、擬態したモーフ、シャドーに人格が生まれます!
  • さらに、シャドーがすす能力に目覚め、生き人形の顔を乗っ取れば完璧なシャドーの出来上がりです!!

「シャドーがどんな風に生まれるのか…」

まさか、こんなに早く謎が明かされるとは考えていませんでした!!

モーフという真っ黒な妖精…無垢な感じでなんだか可愛いです。

このモーフが生き人形の形を真似て、さらにふれあいにより人格を得ることがシャドーになる為の大切な一歩だったんですね。

なるほど、と思いました。

ここから、少し僕が勝手に想像していたことを書きますね。

僕は生き人形とシャドーはもともと一つの個体だったのかなと考えていました。

シャーリー様とラムの腕の細さがそう考えるに至った理由です。ふたりとも、めちゃくちゃ腕が細かったんですよ。

余りにも形が似ていたので、もともと同一だったものを二つに分けた…のかな?と考えていたんですが、ジョンとショーンのように体の特徴(目が悪い)も合わないペアもいたので「それも違うかな〜」と考え直していました。

まずは生き人形ありきで、そこから形を擬態していたとは!!なるほど!!

生き人形の作り方は謎のまま

では、生き人形はどうやって作られるのでしょうか??

そこはまだ謎のままですね。

並べられた生き人形たちは、着ている服がまちまちなので、もしかすると人を攫ってきているのかもしれないとも思いました。すす珈琲で記憶が消せるなら簡単です。

偉大なるおじい様は生き人形の生みの親と言われていますから、もしかすると人がベースにあり、そこからコピーしているのかもしれません。

ラムのような特別な能力をもった個体や、エミリコのように文字を読めない個体もいることから、「一から作った」というよりは、「どこかから持ってきた」という印象が強いです。

どこかの貴族の死んでしまった子供達を復活させているのかもしれませんね。(エミリコはそこに紛れた使用人の子供だったり?)

シャーリー様には人格が形成されなかった

さて、話を戻します。

モーフにとって、ふれあいは人格形成に必要な工程であったにもかかわらず、ラムはシャーリー様におやすみのキスをすることができなかった。きっとあれは、生き人形の説明書に書かれているマスト事項なんでしょうね。

シャーリー様からのアプローチも少ないようでしたし、シャーリー様自身がやはり生命力の強い個体ではなかったのかもしれません。

シャーリー様の今際の言葉

シャーリー様を解き放つ時にラムははじめてシャーリー様に話しかけられていました。

あの甘やかなひととき、ラムは嬉しそうな表情をしていました。

なんと話しかけられていたんだろうとずっと気になっていましたが、名前を呼ばれていたんですね。

ラム…

自分で勝手に名乗ってしまったことをラムは気にしていました。

Ifの話になってしまいますが、もしラムがキスを出来ていれば…

きっとシャーリー様には優しい思慮深い人格が芽生えていたでしょうね。

ラムの処分

ラムはやはり顔のない人形に落とされるみたいです。

おじい様のすす入り珈琲は生き人形を記憶を消したり、洗脳できたりするようで、ラムには30日間珈琲を強制摂取し、記憶をリセットさせられます。

一人あの牢屋の中で珈琲を飲まされ記憶を取り上げられているラム。はじめて主人から名前を呼んでもらえたラム。その優しい響きさえ、珈琲はかき消してしまうのでしょうか。

エミリコでさえああなっちゃった珈琲です。きっと効いてしまうんでしょう。

そういえば、おじい様、顔ないよね。

…???

見間違いではないですよね。

なんか、顔ないですよね。

…???

おじい様、シャドーじゃないの??

ライアンの能力チラ見え

鞭のようにすすを伸ばし、エドワードの首に絡め床に叩きつけていましたね。

シャドーによってすす能力も違うみたいですね。

ライアンは

シャドーハウスに疑問を持つようになったらどうするんだ!

という一方で

俺が反乱分子が出ることを心配してるとでもいうのか!

ってキレるの、ダブスタだよなって。

やだ〜。ライアン、すすになってほしいシャドーナンバーワンです。(シャーリー様の最期を笑ったのを根に持っている)

終わりに

もしラムが体育会系でシャーリー様を負ぶって走れたら!!!

とここまで想像して、それもうシャドーハウスじゃないじゃんってなりました。

走れたとしても、みんなの目の前でシャーリー様が崩れ落ちることになります、、、阿鼻叫喚でしょうね。

僕はラムが好きです。

弱いキャラクターが、自分の弱さに向き直り、立ち向かうというシチュエーションがすごく好きです。

現実世界では、そうあったとしてもどうにもならないことの方が多いでしょう。

しかし、ラムにはどうか幸せになってほしいのです。

はぁ…踊っている時の嬉しそうなラム。

彼女にまた心から笑える日が来ますように。

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コメント

  1. 影野知高 より:

    白灰猫様

    お久しぶりです。『来客のない奇妙な館管理人』改め、影野です。
    (どちらでお呼び頂いても大丈夫です)

    ツイッターの方ではいつもお世話になっております。

    さて、もう1週間経ってしまいましたが、本当にこの45話は多くの情報が開示されましたね。未だ消化できていない部分が数多くあります。

    ただ、それよりも前に気にすべきは、やはりシャーリーとラムのことですよね。
    冒頭の2ページは、今もまだ読むと心が締め付けられます。
    確かにあの珈琲を飲んだら、ようやく聞けたシャーリーの呼び声さえも失ってしまうんですよね……。
    何だかシャーリーが生きた証さえも消えてしまいそうで、一層ラムの記憶能力に期待を寄せずにはいられません。

    そして笑わせて貰いましたが(笑い事ではない?)、『すすになって欲しいシャドーナンバーワン』のライアンの選出に完全同意致します(笑)
    順調にいけば殿堂入りも確実でしょう、きっと。

    ソウマトウ先生によれば、これから怒涛のネタバラシが続くそうです。果たしてこれからケイト・エミリコ・ラム、そして他の登場人物がどうなっていくのか分かりませんが、目が離せない数週間になりそうですね。

    面白い記事、ありがとうございました。

    • 白灰猫 より:

      影野さま(今日からこちらでお呼び致しますね!)
      コメントありがとうございます。

      本当に45話は新しい情報が多く、目が回りました!
      モーフ…すす入り珈琲…そしてシャーリー様が合格できなかった理由。

      自分の主のこと、エミリコと頑張ったこと、自分自身で決意したことを全て忘れてしまうのは辛いですが、それらを全て記憶しているまま顔のない人形として働かされるのとどちらが辛いだろうと考えていました。
      エミリコが今まで大活躍だったので、思わずエミリコならラムを助けてくれるに違いないと思っていましたが…

      46話も怒涛の情報量ですね!!
      あっという間に読んでしまい、もう来週が待ち遠しいです笑

      コメントを残せておりませんが、影野さまの記事はいつも楽しく読ませて頂いております^^
      今度またお邪魔させていただきますね。

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